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LAのプロデューサーNosaj Thingと真鍋大度によるコラボ楽曲“LXR”が、7月28日より配信開始されました。リリースはNosaj Thing主宰のレーベルTimetableから。長年創作を共にしてきた2人による、初の共同名義作品です。
10年以上続く相互リスペクト
2人の関係は長く、2012年にはブロンド・レッドヘッドのカズ・マキノをフィーチャーした“Eclipse/Blue”のMVで協働。2016年にはCoachellaで革新的なライブプロジェクト「No Reality」を初披露しています。エレクトロニックミュージックの分野で評価を築いてきたNosaj Thingと、ライゾマティクスとしてPerfumeのライブ演出などテクノロジー表現の最前線を走ってきた真鍋大度。それぞれの分野の第一線にいる2人が、演出やMVではなく共同名義の「楽曲」という形に至ったのが今回の“LXR”です。10年以上の協働の蓄積が、3〜4分の音源に凝縮されていると考えると感慨深いものがあります。
FILとTimetable、2つの拠点から生まれた曲
制作は、真鍋大度のギャラリースペース「FIL」と、Nosaj Thingのプラットフォーム「Timetable」を軸に進められました。今年はFILでライブAVインスタレーション・シリーズ「Material Works」も開催されており、その延長線上にあるリリースです。真鍋大度は7月10日にデビューEP『dm studies 000-004』をリリースしたばかりで、ソロワークの流れとしても注目のタイミング。場所とプラットフォームを持つ2人が、その拠点同士をつないで作品を出すという形も、いまの音楽の作られ方として興味深いところです。
真鍋大度という存在
真鍋大度は、ライゾマティクスの一員としてPerfumeのライブ演出をはじめ、音楽とテクノロジーを横断する表現の最前線を走ってきた人物です。プログラミングと音楽の両方を扱えるアーティストとして海外での評価も高く、メディアアートの文脈で名前を知った人も多いはず。その真鍋が「演出する側」ではなく「楽曲の作り手」として共同名義でクレジットされる——ここに今回のリリースの新しさがあります。7月10日のデビューEPから続く、音楽家・真鍋大度の動きは追いかける価値があります。
夜の作業用BGMとしても
Nosaj Thingのプロダクションは、静かで空間的な質感が持ち味。派手なドロップで盛り上げるタイプではなく、音数を絞って空間を聴かせる作りなので、深夜の作業や読書のお供に流すエレクトロニックミュージックとして、30〜40代のリスナーにも聴きやすい音です。ヘッドホンやスピーカーの音質を上げると楽しみが倍増するタイプの音楽でもあります。もし手持ちのイヤホンで物足りなさを感じたら、それはリスニング環境を一段上げるいいきっかけかもしれません。
“LXR”から遡って聴く
まずはサブスクで“LXR”を再生して、気に入ったら2012年の“Eclipse/Blue”まで遡ると、2人の歩みが見えてきます。あわせて真鍋大度の『dm studies 000-004』を聴けば、今回のコラボがどんな文脈から生まれたのかがより鮮明に。週末の夜、部屋の照明を少し落として通しで聴くのがおすすめの楽しみ方です。
まとめ
Nosaj Thing × 真鍋大度の初共同名義曲“LXR”が7月28日配信開始。Timetableからのリリースで、10年以上の協働の到達点です。夜の一曲としてまず再生を。
