音楽を聴きたい気持ちはあるのに、何を聴けばいいかわからない。
サブスクを開くと、ジャンルが山ほどある。ジャズ、R&B、エレクトロニカ、アンビエント……名前は聞いたことがあるけど、違いがよくわからない。
結局、昔聴いていた曲をリピートして終わる。
それも悪くないが、「新しい音楽に出会いたい」と思ったとき、入口がないと動けない。
この記事では、大人が「今から聴き始める」のに向いている5つのジャンルを、入口になるアーティストと一緒に紹介する。
この記事の要点
- おすすめジャンルは5つ:ジャズ / R&B / シティポップ / ローファイ / エレクトロニカ
- 各ジャンルに「ここから聴けばいい」というアーティストを紹介
- 全部サブスクで聴ける前提
- ジャンルに詳しくなる必要はない。「なんとなく好き」で十分
- フェスに行かなくなっても音楽は楽しめる
ジャズ — 「BGMとして最強」のジャンル
ジャズと聞くと敷居が高く感じるかもしれない。
でも、BGMとして流す分には、ジャズほど万能なジャンルはない。
朝のコーヒータイムに。夜のリラックスタイムに。作業中に。
どの場面でも邪魔にならず、空間を少し上質にしてくれる。
入口:Bill Evans — ジャズピアノの巨匠。「Waltz for Debby」は、カフェでかかっていても違和感がない穏やかさがある。まずはこのアルバムを1枚通して聴いてみてほしい。
発見枠:Robert Glasper — ジャズにヒップホップやR&Bを混ぜた現代的なサウンド。「古いジャンル」のイメージを覆してくれる。「Black Radio」シリーズはジャズ初心者にも聴きやすい。
R&B — 夜に合う、ちょうどいい温度感
R&Bは、ポップスとソウルミュージックの中間にあるジャンル。
メロディアスで聴きやすく、テンポもゆったりしたものが多い。夜の一人時間に最も合うジャンルの一つだ。
入口:Daniel Caesar — カナダ出身のシンガー。柔らかい歌声と落ち着いたトラックで、「聴いていて心地いい」の代表格。「Best Part」はどこかで耳にしたことがあるかもしれない。
発見枠:SZA — アメリカのR&Bシンガー。グラミー賞を受賞し、世界的に評価が高い。日本ではまだ知名度が高くないが、「SOS」というアルバムは聴きごたえがある。
邦楽なら藤井 風がこのジャンルに近い。R&Bとソウルをベースにした楽曲で、日本語の歌詞がすっと入ってくる。「何なんw」「まつり」あたりから聴いてみるといい。
シティポップ — 日本の音楽が、実は世界で再評価されている
1970〜80年代の日本のポップスが、海外で「シティポップ」として再発見されている。
都会的で洗練されたサウンドは、今聴いても古さを感じない。
日本人なら歌詞もわかるし、どこか懐かしい。
「日本の音楽を聴き直す」入口として最適だ。
入口:竹内まりや — 「Plastic Love」がYouTubeで数千万再生を記録し、世界的にバズった。シティポップブームの象徴的な存在。
発見枠:角松敏生 — ファンキーでグルーヴィなサウンドが特徴。竹内まりやよりもう少しディスコ寄りで、夜のドライブに合う。知る人ぞ知る存在だが、海外のDJにはファンが多い。
ローファイヒップホップ — 作業BGMの定番
YouTubeの「lofi hip hop radio – beats to relax/study to」を見たことがある人は多いだろう。
あの音楽がローファイヒップホップだ。
歌詞がなく、テンポが一定で、集中を妨げない。
作業中のBGMとしては最適解の一つ。
入口:Nujabes — 日本人プロデューサーで、ローファイヒップホップの源流と言われる。2010年に亡くなったが、作品は今も色褪せない。「Metaphorical Music」は必聴。
発見枠:Idealism — ドイツのビートメイカー。Nujabesの影響を受けた穏やかなトラックが多い。Spotifyで気軽に聴ける。
エレクトロニカ — 「音の風景」を楽しむ
エレクトロニカは、電子音を使った音楽の総称。
ダンスミュージックとは違い、聴くための電子音楽——「音の風景」を楽しむジャンルだ。
歌がないものも多く、何も考えたくない夜や、集中したいときに合う。
入口:Tycho — エレクトロニカとアンビエントの中間。適度にリズムがあり、聴いていて心地いい。「Dive」というアルバムが入口として最適。
発見枠:Boards of Canada — スコットランドのデュオ。ノスタルジックで少し不思議な音世界。好き嫌いは分かれるが、ハマると抜け出せない。「Music Has the Right to Children」が代表作。
日本のエレクトロニカならCornelius。小山田圭吾のソロプロジェクトで、音の実験と聴きやすさを両立している。「Point」というアルバムは海外でも高い評価を受けている。
まとめ — ジャンルは「入口」であって「ゴール」ではない
5つのジャンルを紹介したが、全部を聴く必要はない。
説明を読んで「ちょっと気になる」と思ったジャンルが一つあれば、そこから始めればいい。
ジャンルに詳しくなる必要もない。
大事なのは「自分が聴いていて心地いい音楽」を見つけること。ジャンル名はただのラベルだ。
まずは紹介したアーティストの中から1人選んで、アルバムを1枚聴いてみてほしい。
「なんとなく好き」——その感覚が、新しい音楽への入口になる。
